フィルムにまつわるお金の話。3
今回はプリントについてです。
最初に現像とプリントの違いについて。
写真界隈じゃない方は
現像=写真が紙として出来上がってくる
だと思っている方が多くいらっしゃいますが、前回お話しさせていただいたところでもありますが現像は「フィルムを光に当てても大丈夫な状態にする」ところまでをいいます。その現像されたフィルムから紙の写真を作る工程はプリントといいます。昔ながらの暗室で写真を薬品につけたりして手作業で紙の写真を作る工程を「手焼き」と言ったりして「焼く」という表現もしたりします。
(暗室の様子:アウラ舎)
ということで今回は、現像されたフィルムから紙の写真にする工程「プリント」についてお話します。
①お店プリント
その名の通りお店、写真屋さんでプリントをしてもらうことを言います。
Lサイズ(89×127mm)という最も一般的なサイズで1枚あたり40円前後くらいです。
なのでフィルム1本あたり
36枚撮 40×36=1440円
24枚撮 40×24=960円 となります。
店舗によって現像と一緒にプリントをお願いすると安くなる場合がありますので、気になる方はお近くの写真屋さんにお問い合わせください。
写真用紙が大きくなればなるほど金額としては大きくなります。
写真用紙のサイズに関してはこちらにまとめてありましたのでご参照ください↓↓
http://www.sizeall.sakura.ne.jp/shashinsize.php
なので、私の場合は全部ではなく選んで1枚とか数枚だけプリントしたりしますね。といってもほとんどしませんが、、、
②手焼き(モノクロ)
ですが、自分で暗室を作るのはなかなかハードルが高いので今回はレンタル暗室の場合を紹介させて頂きます!
しかも、東京都内何店舗かある中で私が普段利用させてもらっているアウラ舎さんをベースに紹介します。
まず、印画紙(写真用紙)を用意します。
これが大キャビネ(2Lくらいのサイズ)50枚で3500円程度。このサイズが印画紙の中で、かつ、主流のものの中では1番小さいサイズな気がしてます。印画紙もどんどん種類が減ってますねぇ。
暗室レンタル 1時間 500円
薬品代(現像処理をするために必要なもの)レンタル1回あたり 1000円
1枚焼くのにどのくらいかかるかはその写真だったりどのくらいこだわるかによって変わってきますが私の場合は大キャビネ1枚30〜40分程度。
そして、手焼きの場合、1枚あたり印画紙の消費が1枚で済むわけではなく色の濃さやコントラストなどを自分のイメージに近づけるために「試し焼き」というものをします。そこで3〜6枚くらい紙を消費します。なので、7〜8枚プリントするのに50枚入りの印画紙をほとんど全て使い切りました。
仮に1枚手焼きするのに30分かかると想定します。試し焼きは5枚使用し、その日4枚完成したとします。
そうすると、1枚プリントするのに
レンタル暗室料 500÷2=250円
薬品代 1000÷4=250円
印画紙代 3500÷50×5=350円
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合計 850円 かかります。
もちろん、もっと手際の良い方や試し焼きが少なくて済む方、1回レンタルしたときのプリント枚数をもっと多くすることで1枚あたりの金額は抑えられます。これはあくまでも私の場合の一例です。
ですが、金額だけ見ればやっぱりお店プリントの方が安いです。これはもう金額だけじゃ語れないあの空間にいるときの楽しさがあるからこそできることかなと思ってます。
ここは是非いろんな方に暗室作業を経験してもらいたいです❗️
と、ここまでで基本的な部分に関してお話ししてきました。思いのほか長くなってしまったので次回簡単にまとめます。笑
だらだらと文章が長くなってしまうのが悪いクセですね💦
このあと額装とかもありますがこれはいろんな方法がありきりがないですし、デジタルもフィルムもないので割愛します。
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フィルムにまつわるお金の話。
[カメラ・フィルムの購入編]
https://akirafilmcamera.hatenablog.com/entry/2019/08/20/084635
フィルムにまつわるお金の話。2
[現像・データ化編]
https://akirafilmcamera.hatenablog.com/entry/2019/08/21/084836
フィルムにまつわるお金の話。まとめ
[金額まとめ]
https://akirafilmcamera.hatenablog.com/entry/2019/08/24/084557
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